山崎和也

(A)研究テーマ名

Kit-Build方式による概念マップのインタラクティブ化

(B)研究概要

本研究では,教授者と学習者間で,コンセプトマップのインタラクティブな活用を実現する.コンセプトマップとは,2つ以上の概念とそれらの関係によって構成される命題の集まりにより,意味構造を表したものである.インタラクティブな活用とは,学習者の描いたマップを診断し,その結果を用いて学習の支援を行うことである.

しかし,教授者が授業等で学習者の理解状態を測るためにコンセプトマップを用いるには,マップ間の差分の評価が難しく,診断に時間がかかるため,実用的ではない.そのため,Kit-Buildを用いた診断を行う.

Kit-Buildとは,マップの作成過程を,マップの部品を取り出す分節化の過程と,その部品を組み立てる構造化の過程に分割するものである.教授者が部品を提供し,学習者がその部品を基に各自の理解を表現する.これにより,学習者全員に同一の部品が提供されるため,システムによるマップの評価や診断,フィードバックが容易になる.

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